10代の頃に父と母と3人でオーストラリアを訪れました。
ケアンズ、シドニー、エアーズロックをまわる計画でした。

どの街もそれぞれに美しく、同じ国の中なのにこれほどまでに違うのかと思うほどに特色溢れる風土に感動の連続でした。
特にその中でも、エアーズロックでの体験は一生モノです。
エアーズロックのあるカタジュタ国立公園は存在そのもののスケールが違いすぎます。
自分という存在の小ささを本当に知らしめさせられる場所です。

風の強さ、雨、温度や、先住民の祭り等の事情で、年間でも登山できる日がとても限られているというエアーズロック。
私が訪れた日は運良く登山可能日でした。
傾斜何度なんでしょうか…一般の鎖を頼りに見たこともないようなむき出しの赤茶色の斜面を登って行きます。
途中休もうにも何もないんです。
三分の一ほど登ったところで、下を見てしまった私は足がすくんでその先に進まなくなりました。

同じくギブアップの父とともに、落ちそうな斜面にしゃがみ込んで、登頂を目指す母の帰りを待ちました。
日本ではサウナにでも入らないと体験できそうもないほどの乾燥。
ジッとしていても皮膚から水分が蒸発して行くのがわかるのです。
あの感覚は、初めてでものすごく神秘的な体験をしているような気持ちでした。

そして、ゴーゴーと風が鳴いているのを聴きながら、赤茶色の地平線を眺めていると…本当に自然は壮大で、人間は小さいとただただそればかりでした。
今となれば登頂できなかったことが悔やまれます。
2019年より登山禁止にななるエアーズロックですが、人生でもう一度は必ず訪れたい場所てす。